【ソフトバンク】秋山翔吾獲得失敗もショック「小」 鷹ナインからは〝自分でも同じ選択〟の声

2022年06月28日 05時15分

27日のロッテ戦には敗れたが、まだソフトバンクは首位を走っている(東スポWeb)
27日のロッテ戦には敗れたが、まだソフトバンクは首位を走っている(東スポWeb)

 ソフトバンクは「秋山争奪戦敗北」をどう受け止めているのか。

 米球界からNPB復帰を目指していた秋山翔吾外野手(34)が広島入団を決断し、27日に当該球団から発表された。同日のロッテ戦(東京ドーム)前に報道対応したソフトバンク・三笠GMは「来てもらえたらうれしいと思っていた選手。残念でしたということだけです」と淡々と答えた。ドライに聞こえるかもしれないが、過不足ない本音だろう。

 直接交渉の席で提示した条件はライバルを圧倒するなど、獲得への熱意は強かった。2010年ドラフトで2位指名を検討しながら、直前で方針転換して柳田を指名した経緯、さらには秋山が2019年に海外FA権を取得した際にも獲得調査を行った〝恋人〟だった。

 だが、思い入れが強いから獲りにいくような球団ではない。この夏、秋山が欲しかった理由はあくまで「〝今年〟優勝するために必要な戦力」(球団フロント)と見定めたからだ。栗原と上林が今季絶望。さらに主軸の柳田、グラシアルが本来の破壊力を発揮できていない現状がある。市場に出た秋山にラブコールを送らない理由はなかった。

 どんなに実績のある秋山でも、出場機会は約束されず、栗原と上林が復帰すればどうなるか。実際、ソフトバンクの選手の中には「仮に自分が秋山の立場なら、出場機会を優先する」という声もあったという。

 それでも球団としての信念は変わらない。過去には楽天・浅村、阪神・西勇に立て続けにフラれたこともあったが「これまでのFAにしても今回にしても、意中の選手を『頼り』にした編成をしていない。屋台骨を支えるのは生え抜きで、育成にハードとソフト両面で莫大な投資をしている。精度の高い『育成サイクル』構築が常勝の近道と考えている」(球団フロント)からだ。

 ひょっとすると大物獲りの敗戦続きが、球界内や世間にネガティブな印象を与えているかもしれないが…。球団それぞれに戦力の規模や資金力に差があり、理念がある。

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