オリックスの同級生コンビがそろってお立ち台に上がった。21日のソフトバンク戦(京セラドーム)は先発・宮城大弥投手(20)が8回途中を5安打、2失点と粘って6勝目をマーク。1―1で迎えた7回には紅林に勝ち越し2号ソロが飛び出し、同級生の宮城に白星をプレゼントした。

 照れながらお立ち台に上がった宮城は「久しぶりに2人で立てたので、新鮮な気持ちでうれしい。自分の投球で投げ切ることができた」としながらも紅林の一発については「本当に打つのかな?と思っていつも見ている。僕の時は結構ダブルプレーとか多くて…。それだけは…と思って見てたけど、打ってくれて助かりました」と場内を笑わせた。

 ともに寮で暮らし、部屋でサッカーゲームをやるなど仲のいい2人。援護弾を放った紅林をベンチで出迎える際には、寸前でまさかのハイタッチを〝拒否〟し「(タッチを)やろうと思ったけど、やっぱいいやと思った」。イタズラっぽく笑う宮城に、紅林も「援護点? そこはあまり意識していません。宮城? テンポがいいかな…それくらいですね」とやり返した。

 それでも「正直、今まで宮城が投げている時に僕がなかなか打てていなくて、援護できていなかった。今日も1点しか取れてなくて苦しい投球をさせていたので、何とか楽にさせたいと思って打席に立った」と思いをバットに乗せた。

 これまで宮城が登板する日は、紅林の車で2人で球場入りしていたが「宮城が全然勝てていなかった。僕の車のせいで勝ててなかった。流れを変えて行こうということで今日は宮城の車できた。これからも宮城が投げる日は宮城の車で」(紅林)とゲンをかついでいくつもりだ。