中日は18日の巨人戦(バンテリン)に4―3で今季4度目のサヨナラ勝ちでリーグ戦再開後、2連勝を飾った。先発の高橋宏は5回9安打3失点で白星はつかなかったが、リリーフ陣と打線が奮起。6回に大島の適時打で同点とし、9回無死一、三塁でA・マルティネスが決勝打を放った。

 以下は立浪和義監督(52)との主な一問一答。

 ――最後はサヨナラ勝ちで最高の形

 立浪監督 R・マルティネスが9回にちょっとピンチを迎えたが、巨人の4番・岡本選手を三振に取ってくれたところで、最後、流れが来ると思っていたんですけど、鵜飼の二塁打から始まって、いい形で阿部がつないでくれて、まあポテンヒットでしたけど、あそこで点が取れないと、次の打者にプレッシャーもかかるし、きれいな感じの勝ち方ではないですけど、我々はこういう勝ちを大事にしていきたい。

 ――リリーフ陣が踏ん張った

 立浪監督 今年は延長のことも考えないといけないが、9回まで何とかね、勝ちパターンからつぎ込んでいって、その間に1点を取る。ホームチームですから1点取れば、勝てるということなので勝負をかけた結果、最後の最後に1点取れて良かった。

 ――阿部にどう4番を伝えた

 立浪監督 「4番になったからって大振りするなよ」って。普段と変わらず。現に一番チームでチャンスで打ってくれているわけですから。

 ――鵜飼の3番は

 立浪監督 いないから。あとは彼の最後のああいう(二塁打)のを期待して出したんですけどね。今日もそこまで内容は良くなかったが、最後はまっすぐを仕留めてくれたので、こういう形になったわけで。試合に出ながらボールの見極めとか、確率を上げることを期待して出しているので。

 ――6回に代打・三好に1球で代打・三ツ俣を起用

 立浪監督 1点を取ることが本当に難しくて。三好もバントは決して下手な選手ではないが、使い方としては非常にもったいなかったんですけど、三ツ俣の方が確率が(高い)。ましてやあそこはすごく緊張する場面ですから。三ツ俣も1ストライクからで1球失敗した後、よく決めてくれた。結果的にあの同点がサヨナラを生んだわけで。(京田のエンドランでの二盗は)外されたのは、ベンチの自分のミスでああいう形になったが、運良くセーフになった。

 ――仕掛けて行く意識は強い

 立浪監督 ご覧の通り、動かないと点が入らないんで。エンドランを外されたり、いろんなことはありますけど。あとは数多く得点圏に、塁に出れば、送ったりしながら、置いて。その数を増やしていかないと、なかなかホームランでは点が入らないですし。やっぱり巨人の打線とウチの打線は違いますから。長打がそんなに期待できる打者は今いないんで。

 ――サヨナラ打のA・マルティネスは

 立浪監督 (中前へ)よく落ちてくれましたね。あそこで何とか決めてくれという思いで見ていた。ちょっと振り過ぎるのかなぁって、特に絶好機でハーフバッティングとは言わないですけど、そのくらいでもバットを出せば、飛んでいくので、そういうことも考えて、もっともっと確率が上がる方法を探して明日からやっていきたい。

 ――巨人・坂本が175度目の猛打賞で立浪監督と並んだ

 立浪監督 技術は素晴らしい。我々と違ってまだ現にショートでね、15、6年ずっとレギュラーで出ているのが本当にすごいこと。当然、年齢じゃなくて、出ている試合数も安打数も違う。その中で勝負強さというのも巨人ではナンバーワンですし、本当にすごい選手だなと思います。