謙虚な姿勢は欠かさず…。巨人・丸佳浩外野手(33)が10日の楽天戦(楽天生命)で、13号ソロを含む5打数2安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

 試合を決める一打となった。2―1で迎えた3回に相手先発・藤井から「しっかり最後変化球もケアしながら、うまく食らいつけた」とレフトへの適時打を放って1点を追加すると、4回にはまたしても藤井から「しっかり強く振れる球を待った結果、本当に強くしっかりと振りながら捉えることができた。まさか本塁打になるとは思わなかった」と、バックスクリーン右へと飛び込む12号ソロを放ち、リードを拡大。先発・戸郷へ、プロ初完投勝利へとつながる貴重な援護点をプレゼントした。

 不調に苦しみ二軍落ちも経験した昨季とは打って変わり、今季はコンスタントに好成績をキープ。ここまで打率2割8分9厘、13本塁打、29打点と安定した数字を残すとともに盗塁も5個記録するなど、持ち味を発揮している。

 それでも慢心することはない。「そこ(安定感)は自分でも非常に感じています。練習の時からわりと波がないような気はしますけど、しっかりと狙い球だったりアプローチというのも、今のところ〝は〟よくできているかなと思います」と、あくまで現時点での成績であることを強調。決して楽観的にはとらえてはいなかった。

 とはいえ、チームにとっては丸の活躍は必要不可欠。首位奪還を目指して、安定感光る打撃を引き続き継続していく。