楽天の岸孝之投手(37)が9日、広島戦(楽天生命)で先発マウンドに立ち、7回を105球、6安打無失点と快投。チームは4―1で勝利し、自身も今季5勝目を挙げ、史上19人目となる全12球団からの勝利を達成した。

 6回まで連打を許さずスコアボードに「0」を並べた。7回に入って二死満塁のピンチを招いたものの中村奨を144キロの内角直球で見逃し三振。ベンチに戻ると爽やかな表情で汗を拭った。

 試合後は先制犠飛と3安打をマークした武藤とともにヒーローインタビューに登壇し、記録達成について「やっと勝てたなと思っています。うれしいです」とコメント。そして7回のピンチを振り返り「ここで点を取られて同点にでもなったら、あと(記録達成が)何年先になるか分からないし(広島と)対戦できずに終わってしまうかなと思って気合入りました」と爽やかな表情で本音をのぞかせ、スタンドから万雷の拍手を浴びていた。