悪いムードを断ち切ることができなかった。広島は５日のオリックス戦（マツダ）に２―５で逆転負け。先発アンダーソンは６回１失点の好投も、中継ぎ陣がリードを守れなかった。これでオリックス戦は２０１８年から１２連敗の惨状だ。

　序盤は広島のペースだった。２回二死一、三塁で中村奨が先制の適時打。４回に同点に追いつかれるも、６回先頭・マクブルーム、坂倉の連打で勝ち越した。しかし、直後の７回から登板した２番手・塹江が先頭・Ｔ―岡田、伏見に連続四球。

　ベンチはすぐさまケムナにスイッチしたが、流れは止められない。野口のバントを捕手・会沢が悪送球。無死満塁で安達の２点適時打で逆転を許す。一死後には福田のスクイズと宗の内野安打でそれぞれ１点ずつ失った。

　佐々岡監督は連続四球の塹江に「ストライクが入らないと勝負にならない」としつつも「そういう投手を出したのは、こちらの責任」。オリックス３連戦はすべて逆転負けで「点を取った直後の失点が目立っている」と厳しかった。

　この日、エースの大瀬良と２日の日本ハム戦で負傷した西川が一軍登録を抹消された。交流戦の残り２カードは投打の要を欠いて臨む。指揮官は「（交流戦は）残り１週間ありますし、頑張ります」と話し、足早に球場を後にした。