巨人が2日のソフトバンク戦(東京ドーム)で3―0の零封勝ちを飾り、連敗を3で止めた。

 久しぶりに投打がかみ合った。先発した菅野が8回無失点で抑え、9回はルーキー守護神の大勢も反撃を許さず、19セーブ目をマークした。攻撃陣は初回に丸の10号ソロで先制すると、3回はウォーカーに3戦連発となる11号ソロで追加点を奪取。5回には再び丸に11号ソロが生まれ、ソロ3発で勝ち切った。

 試合後、原辰徳監督(63)は「先制、中押し、ダメ押しという形は違いますけど、効果的にいい当たりが出たなと」と一発攻勢に目尻を下げた。ただ「欲を言えばもう1点というところですね」と注文もつけることも忘れなかった。

 チームは12球団トップの62本塁打を誇る一方で、本拠地の東京ドームで行われた今回の3連戦の得点はすべてソロ本塁打によるもの。初戦はウォーカーのソロで1―3で敗れ、前夜の2戦目は吉川、ウォーカー、増田陸にソロ3発が飛び出したものの3―6で敗れた。そして、この日もソロ3発で、今カードはソロ7発で7得点を挙げる〝珍現象〟となった。

 チームに適時打が生まれたのは5月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)の7回、代打・中田が中前に放った一打までさかのぼる。この日も丸のソロでリードを3点に広げ、なおも無死一、三塁の好機をつくったが、岡本和は相手の好守に阻まれて三直、ポランコは浅い左飛で三走がタッチアップできず、増田陸は空振り三振に倒れた。これで、37イニング連続でタイムリーなしとなった。

 着実に得点を重ね、連勝街道を走るには、打線のつながりも求められそうだ。