阪神が2日の西武戦(甲子園)に6―1で勝利し、2カード連続の勝ち越し。先発のジョー・ガンケル投手(30)が〝二刀流〟の活躍で貢献した。

 本業のマウンドでは7回途中まで5安打1失点の好投を披露。「全体的にまとめることができて、先発としての仕事はできたかな」と振り返った。

 さらに打撃でも大観衆を沸かせた。2回に西武先発・隅田から右前打を放つと、0―0で迎えた4回二死二塁では、右中間を破る先制二塁打。さらに6回にも西武2番手・ボー・タカハシから中前打をマーク。17安打を放ったチームで真っ先に来日初の「猛打賞」を決めるなど大車輪の活躍を見せた。

 打撃面の練習はやっても週1回程度と試合後、明かした助っ人は「(猛打賞は)高校以来かな。やっぱりピッチャーもラインアップ(打線)の一員だからね」と得意顔だ。

 試合前までの7試合で1割8分2厘だった打率は、この日の固め打ちで一気に3割5分7厘まで上昇。2勝目をあげ今季甲子園初となったお立ち台では「あまりバッティングに期待し過ぎないで」とお茶目に振り返り、虎党の喝采を浴びていた。