巨人・原辰徳監督(63)が満塁のピンチでの先発・赤星優志を続投させた思いを胸中に収めた。

 1日のソフトバンク戦(東京ドーム)で巨人は先発のドラフト3位右腕が4回に3点を失うと、2点差の5回一死二、三塁で牧原大にストレートの四球。一死満塁として左打者・柳田を迎えた。

 交代の選択肢もあったなか、ベンチの原監督は腰を上げることはなかった。新人にすべてを託したが、結果は裏目。初球149キロを柳田に左中間へ弾き返されて計6失点となり、指揮官は2番手・井納をマウンドに送った。追い上げも及ばず試合は3―6で巨人が敗れた。

 原監督は赤星について「一回りは良かったですけどね。少し、バントミスから少し動揺したってところあるのかなと思ってね。まあ、いろんなことがあるわけだから、そういう、なんていうか逆風が吹いたときでもね、逆に強くならないとね」と今後の成長を期待。ストレートの四球の場面について聞かれると「まあ、だから、もうそれ以上はね」と苦笑いを浮かべながら言葉を飲み込んだ。

 5月3日の広島戦(マツダ)でも首脳陣は赤星を4回途中12失点(自責3)まで交代させず。桑田投手チーフコーチは「苦しいだろうけど頑張ってこいと背中を押した。乗り越えてもらいたい」と成長を促すためだったと明かしている。首脳陣の期待に赤星が結果で応えられるか。