佐々木朗希に投げ勝った! 阪神は27日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1―0で競り勝った。主砲・佐藤輝が9回に放った11号ソロが決勝弾となったが、「投」の主役は助っ人右腕アーロン・ウィルカーソン投手(33)だ。

 立ち上がりから球速以上に威力のある140キロ台中盤の直球とチェンジアップのコンビネーションが冴え、ロッテ打線を8回まで散発5安打無失点に。前回登板から中5日での先発も「アメリカではよくやっていた。本当にいいピッチングができたことをうれしく思う」と胸を張った。

 試合はロッテ・佐々木朗との投手戦となったが、結果的にも8回108球と自己最長イニングを更新。矢野監督も「8回までよくいってくれた」と先発の役目を十二分に果たす快投だった。

 降板直後の9回に佐藤輝の一発が飛び出し、好投の証になる4勝目をマーク。助っ人右腕も「後ろでしっかり守ってくれた野手のおかげだし、そして最後にホームランを打ってくれた佐藤輝の(おかげ)。本当に大きかった。チームとしての勝利だと思う」と会心の笑みを見せた。

 最後は「オツカレサマデシタ」と来日後に覚えた日本語も披露し、上機嫌で敵地の虎党に手を振っていた。