粘り切れなかった。広島の九里亜蓮投手(30)が26日のロッテ戦(マツダ)に先発し、4回1/3を投げ8安打6失点(自責点5)でKOされた。九里は今季自己最短での降板、失点も今季自己ワーストで3敗目(2勝)を喫した。

 初回は三者凡退。立ち上がりは悪くなかった。そしてチームは幸先よく1点を先制。しかし、右腕は2回にレアードに8号2ランを浴びて逆転を許した。そして3回にも1失点。それでも野手陣が奮起し、4回に同点に追いついた。

 5回は先頭の中村奨に四球。一死後に佐藤都、レアードの連続適時打で2点を勝ち越された。続く角中にも安打されて2番手の薮田に交代した。九里は「失点してしまったのは四球が絡んでいるので、そこは見直さないといけない」と話した。

 九里が5回を投げ切れずに降板するのは2021年9月22日の巨人戦で3回途中でKOされて以来。それでも最後は「チームが勝てる投球をするだけなので、映像を見直して反省するところはして、しっかりとした投球を次にできる準備をしたいと思う」を前を向いた。