活躍の場を求めて――。巨人の岸田行倫捕手(25)が守備練習で複数ポジションに挑戦している。

 岸田は交流戦初戦となった24日のオリックス戦(東京ドーム)の試合前練習から一塁の守備に挑戦。さらに、この日は新たに三塁の守備練習も開始するなど、〝三刀流〟の動きを見せていた。一塁守備では、低く鋭い打球を難なくキャッチ。これにはノックをしていた阿部コーチからも「オッケー!」と太鼓判を押されていた。

 現在岸田は16打数5安打で打率3割1分3厘。出場機会は少ないものの、一軍捕手の中では打撃成績で結果を残している。チームの正捕手は大城が務めていることもあり、現状は2番手捕手の立場である岸田は、好調の打撃を生かすために複数ポジションで出場機会を模索していると見られる。

 ちなみに岸田だけでなく、中田と増田陸も複数ポジションに挑戦中。中田は20日から、増田陸は岸田と同じく24日から左翼の守備練習を開始した。原監督の策略の幅を広げるため、新たなオプションの計画が着々と進んでいる。