巨人・岡本和に〝令和初3冠王〟の期待 球団OB「打率も残せるのでは」

2022年05月26日 05時15分

全5打点を叩き出し巨人を交流戦2連勝に導いた岡本和(東スポWeb)
全5打点を叩き出し巨人を交流戦2連勝に導いた岡本和(東スポWeb)

 さらなる快挙達成なるか――。巨人は25日のオリックス戦(東京ドーム)に5―3で競り勝ち、交流戦2連勝。立役者は全5打点を叩き出した岡本和真内野手(25)だ。2戦連発となる14号3ランに決勝の2点打。いよいよスランプを抜け出した感のある主砲には「令和初」で、球団としてはおよそ半世紀ぶりとなる3冠王誕生への期待感が高まりつつある。

 まさに独壇場だった。初回に2点を先制された直後の攻撃で、初対戦となったワゲスパックの150キロ直球に力負けせず、左翼席へ一時逆転となる3ラン。3―3の8回一死二、三塁の場面では中前へ決勝の2点打を放ち、堂々の主役となった。5月は月間打率1割台と低迷していたが、前日24日には山岡から10試合ぶりとなる特大アーチ。2戦連発で巨人の4番として歴代6位の通算138本塁打でヤンキースなどでも活躍した松井秀喜に並び、プロ通算150号にも王手をかけた。

 試合後には「あんまり意識させないでください。打てなくなったら責任を感じてください」と久しぶりの〝岡本節〟で報道陣の笑いを誘い、原監督も「全打点を挙げたわけですから。(満塁策ではなく)挑まれた勝負に、今日は和真に軍配が上がった」と主砲の復調ぶりに満足げだった。

 14本塁打は村上(ヤクルト)に並んでリーグトップ。今季最多5打点の荒稼ぎで39打点とし、同1位の村上に3打点差の単独2位に浮上した。昨季まで2年連続で本塁打と打点の2冠王。今季はさらにハイレベルな偉業を達成する可能性もささやかれている。それが2004年の松中信彦(ダイエー)以来、日本球界に18年間出現していない「3冠王」だ。

 岡本和にとって最大のネックとなるのは打率だろう。年々、ライバルチームのマークが厳しさを増す中、4年連続で30本塁打をクリアしている一方で、打率が3割を超えたのは4番に定着した18年(3割9厘)のみ。不振に陥ると、復調するまでに時間がかかることも大きな要因だが、巨人OBからは「今季は打率も残せるのではないか」との声が上がる。「今年の(岡本)和真は一発を狙いにいくのか、軽打でヒットを狙うのか、カウントや状況に応じて打撃を変えて対応できるようになっているように感じる。打てない時期をできる限り短く、コツコツと打って打率を上げていけば可能性は十分あると思うよ」(同)というのだ。

 セ・リーグ最後の「3冠王」は1986年のバース(阪神)。巨人では74年の王貞治以来で、およそ半世紀ぶりの金字塔となる。

 もっとも、岡本和は2戦連発にも「1試合1試合やろうと思っていたんで」と足元を見つめた。25日時点の首位打者は3割3分3厘の佐野(DeNA)。2割4分3厘の岡本和が残り92試合で歴史的大逆襲をみせられるのか見ものだ。

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