
出だしでつまずいた。ソフトバンクは交流戦開幕カードとなったDeNAとの初戦(横浜)に3―4で敗れて黒星発進。致命傷となったのは3―3で迎えた8回の守りだった。二死二、三塁から又吉の内角高めへの抜けた直球を甲斐が捕逸。結果的にこれが決勝点となった。
試合後、藤本監督は潔く「ミスの負け」と言い「又吉がどうのこうのっていうよりも(試合を通して目立った)ミスがね」と敗因を一つに絞ることはなかった。2―1の4回無死一塁で「投ゴロで併殺を取れず1点取られた」ことから追い付かれ、同点の5回無死一塁から今宮の当たりが「ライトへ『抜けた』と思って三塁へ走った」三森がヘッドスライディングで勢い余って三塁ベースを通り越しタッチアウトになったことにも反省を促した。
交流戦は過去8度の優勝を誇るソフトバンクだが、昨年は11位と惨敗。周囲が思うほど〝得意意識〟はなく、チーム内には「出だしが肝心」との声があった。昨季の交流戦開幕カードは1勝もできず、そこから失速。今年も不穏なスタートだけに、指揮官の〝名指し糾弾〟にはチームを締める意味も込められていたはずだ。
首脳陣は試合後に、内外野を守れる韋駄天・周東の一軍合流を決めた。昨季の二の舞とならないためにも打てる手は積極的に打つ。
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