阪神は24日の楽天戦(甲子園)に1―0で勝利し、3連勝。球界屈指の右腕・田中将大投手を相手に僅差のゲームをもぎとり、交流戦初戦を〝金星〟で飾った。

 先発・西勇輝投手は7回途中を8安打無失点の力投で、4月27日の中日戦(甲子園)以来となる3勝目。2018年オフに阪神へFA加入した背番号16にとって楽天は、古巣・オリックス在籍時代に何度も何度もしのぎを削りあってきたチーム。3回までに68球を費やし、再三得点圏に走者を背負う苦しい立ち上がりだったが「(楽天は)パ・リーグ時代から対戦の多かったチーム。向こうもこっちもデータが入っていたので、配球は難しかった。駆け引きは楽しかったですが、球数もかさんでしまった。丁寧さと大胆さのバランスが難しかった」と試合後に振り返った通り、手の内を知り尽くした相手ゆえの難しさもあった。

 打線が1点をリードした直後の7回に無死一、二塁のピンチを背負い降板したが、後続の渡辺、アルカンタラらの好救援にも救われた。防御率1・68はセ・トップ。巻き返しのきっかけとしたい交流戦初戦で好スタートを切り「チーム全体でいい流れをつくれた」と充実感を漂わせた。