ソフトバンク・今宮 打撃絶好調のウラに “体重減りまくり期” からの完全脱出

2022年05月24日 06時15分

今季は打ちまくっているソフトバンク・今宮(東スポWeb)
今季は打ちまくっているソフトバンク・今宮(東スポWeb)

 輝きを取り戻したのは必然だった。リーグ2位の打率3割4分8厘(23日時点)と開幕から打撃好調のソフトバンク・今宮健太内野手(30)。昨季まで4年連続で規定打席に届かなかったが、今季は青写真通りのシーズンを送っている。

「コンパクトにバットを振ることだけを、打席の中ではイメージしてできている。いい打球が前に飛んでいるのは、その結果」。パンチ力のある打撃も持ち味で過去に4年連続2桁本塁打をマークしたこともある。「ホームランは打ちたい。打ちたいけど、今1本打ってるけど(このままシーズン)1本で終えられるように頑張ります」。自身への戒めをユーモアに語るあたりに余裕を感じさせる。

 春先、今宮はこけた頰をさすりながらこう明かしていた。「まずは体重。6キロ落ちた体重をどこまで戻せるか。そこが戻ってくるのが前提」。

 昨季は413打席に立って、打率2割1分4厘。400打席以上のシーズンではキャリア最低の数字だった。元来、肉付きがよく糖質制限までしていた男が「食っても食っても太らない」悩みに直面。「完全にメンタルの問題。自分がこんなになるとは想像もしていなかった」(今宮)。体重の回復は精神面の安定。「体」が戻り「心」が揺らがなければ「技」は必ず身に付くと本人も分かっていた。

 今、今宮の体重は79キロ。思い悩み73キロまで落ち込んだ体重は「ベスト」に戻っている。今季を占う上で〝激ヤセ〟からの回復度合いが活躍のバロメーターだっただけに、ハイアベレージは納得の数字と言える。レギュラーをはく奪された昨年「V逸の責任は自分にもある」と語っていた今宮。それは、優勝するチームには絶対的ショートの存在が不可欠ということを意味した。

 開幕から故障者が相次ぐ中で、交流戦前のシーズン序盤を首位と1・5差の2位で乗り切ったソフトバンク。紛れもなく「今宮の安定」あってこそだった。肉体も地位も取り戻した鷹の正ショート。絶好調で乗り込む交流戦でも頼もしさは際立つはずだ。

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