
開幕から18試合連続無失点を誇ったソフトバンク・又吉克樹投手が、21日のロッテ戦(ペイペイドーム)でついに打たれた。
同点の8回に4番手として登板。先頭・高部に左前打を許すと、一死二塁からマーティンに高めのカットボールを捉えられた。右翼ホームランテラスに運ばれる決勝の4号2ラン。移籍後の初失点で悔しい初黒星を喫した。
試合後の藤本監督は「又吉が打たれたらしょうがない。信頼して出しているんだから」。もちろん、ここまで好救援を続けてきた右腕を責めることはなかった。
それでも右腕は「長打を打たれてはいけない場面で打たれてしまった。今日の負けは僕の責任。チームに迷惑をかけてしまった」と反省を口にした。
中学、高校までは補欠だった。大学進学後、独立リーグをへて才能を開花させた苦労人だ。それだけに現状に甘んじることはない。FA移籍した現在でも「今日、明日、抑えていかないと一軍にいるかも分からないので。たくさん選手がいますから」などと繰り返し危機感を口にして取り組んでいる。
この日も「今日のような投球では今の立場をほかの投手に奪われかねない。明日までにしっかりと修正します」。こう巻き返しに向けて力を込めた。
今回は救援失敗となったものの、ここまで19試合に登板して防御率0・93、11ホールド。チームのV奪回に欠かせない存在となっている。
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