オリックスのドラフト2位ルーキー・野口智哉内野手(22)が着々と一軍で結果を残している。チームがコロナ禍で苦しむ中、4月ごろからチャンスをつかむと、シュアな打撃と、もともと定評のあった守備でチームに貢献。内、外野で存在感を発揮している。15日のロッテ戦(京セラ)ではプロ初の猛打賞もマーク。そんな将来が楽しみな〝期待株〟の、知られざる素顔を関西大野球部時代の元チームメートたちが明かした。

 まず彼らが口を揃えて語ったのは「負けず嫌いで絶対勝つまでやり続ける」という〝勝利への執念〟だ。「だからこそ努力家で、自分のチームの練習が終わってみんなが帰ったあと、他のチームが練習を始めると、それが終わるのを待って、それから一人でバッティング練習をしていた」とも続ける。

 一方で、この負けず嫌いの性格は野球以外の面にも表れていたようだ。元チームメートの一人は笑いながら「睡眠より(モバイル)ゲームを優先する。プロスピやウイイレなどの対戦ゲームでは自分が勝つまで終わらなかった」と振り返る。ゲームにとどまらず「ジムの筋トレでも、どちらが長くできるか」など、何かにつけて勝負を挑んでくる〝勝負師〟の一面があったという。

 また、勝負強さや何事にも屈しない精神力は大学時代から着々と養われ「ビビっているのを見たことがない」ほどの強心臓の持ち主。しかも「出会って1日で『俺はプロへ行く』と言っていた」という。まさに〝プロ入りするために生まれてきた男〟と言えるかもしれない。

 ここまでの活躍ぶりにも元チームメートたちは「やってくれると思っていた」「まだまだやれる。必ず一流になれると思う」とも太鼓判を押しており「目指せ! 新人王!」と、さらなる飛躍に期待を寄せている。