巨人にアクシデントだ。18日の広島戦(東京ドーム)で先発・山崎伊織投手(23)はポランコのソロ、ウォーカーの3ランの助っ人競演弾で4点のリードをもらうと、5回まで無失点の好投を見せた。

 プロ2勝目の権利を得た直後の6回、右腕は先頭・マクブルームから3連打を浴び、1点を返された。何とかしのいで二死一、二塁、代打・松山の打席。1球目がボール球となった瞬間、背番号19は顔をしかめた。投球直後に右足がつった様子で、トレーナーが慌ててマウンドに向かい、山崎伊は懸命に右足を伸ばした。

 指揮官の動きは早かった。右腕が治療を受ける前に原監督は左腕・高梨との交代を球審に告げた。場内が騒然とする中、山崎伊はベンチに下がった。

 一方、広島ベンチはカウント1―0から右の堂林を「代打の代打」として起用。両陣営、火花の散るようなこの攻防は巨人に軍配が上がった。高梨が堂林を見逃し三振に仕留め、ピンチを脱した。 

 山崎伊は92球7安打1失点で降板。「初回の入りにこだわっていきたい」と意気込んでいた右腕が、思いもよらぬ形でマウンドを後にした。