巨人・桜井俊貴投手(27)が15日の中日戦(東京ドーム)の3番手として登板し、2者連続アーチを浴びて2回3失点で降板した。

 3回までに5点を先制される大量ビハインドのなか、打線も5回まで柳の前に無得点。防戦一方となり、火に油を注ぐ格好となってしまったのが桜井だった。5回こそ下位打線を三者凡退で抑えたが、6回先頭の岡林に遊撃への内野安打で出塁されると送りバントなどで二死三塁のピンチを招いてしまった。

 ここで打席に迎えたのが竜の主砲・ビシエドだ。カウント1―1から147キロ直球を低めに投げ込んだが、ものの見事にはじき返され、左翼席へ叩きこまれた。左翼手のウォーカーも一歩も動けないほどの完璧の打球で、場内はどよめきに包まれた。ただ、桜井の悪夢はこれで終わらない。続くA・マルティネスには1ボールからのチェンジアップを左中間スタンドへ…。これまた外野陣が動けない豪快な一発で、一塁側の巨人ベンチも沈黙に包まれた。

 0―8となり、直後の6回の攻撃ではポランコと代打・増田陸から2発のソロが飛び出しただけに、重い3失点となった。