2度のリードを守り切れなかった。広島は14日のヤクルト戦(マツダ)に3―5で逆転負け。先発・森下は7回10安打されながらも2失点と粘ったが、8回に登板した2番手・ターリー、3番手・森浦が計2失点。勝ち切れなかった。

 また8回だった。3―2の1点リードでマウンドを託されたターリーは、先頭・村上に11号ソロを浴びて同点に追いつかれると、中村にも内野安打。青木にも四球を与えたところで、ベンチは森浦にスイッチ。ただ流れを止めきれず、長岡の適時打で勝ち越しを許した。

 今年序盤は中崎が務めることの多かった〝8回の男〟だが、中崎が二軍落ちしてからは日替わりで各投手が務めている。守護神・栗林につなぐ8回は固定できず、ここまで39試合でのチーム総失点124のうち32点を8回だけで失っている。

 佐々岡監督は「今、8回のところは決められないところで、流動的に。こっちが判断した中で(ターリーを)投げさせた。流動的にはいかないといけないが、8回の難しさ、まだまだ課題が残っていますね」と厳しい表情だった。