西武・中村剛也内野手(38)が13日の楽天戦(ベルーナ)で3号決勝ソロを放ち通算本塁打数で並んでいた長嶋茂雄(巨人)を上回る445本塁打とし歴代単独14位に浮上した。

 楽天先発・滝中のカーブに泳がされることなく、ワンテンポの間を作りバックスクリーン左へと放り込んだ中村。「手応えは完璧。あの緩い球は頭の中に入れておかないと難しい」と相手バッテリーの配球傾向を読んだ上での〝カーブ対応〟だった。

 プロ21年間で本塁打王6度(歴代3位)に輝く親しみやすいレジェンドにとって、記録を積み上げるごとに出てくる名前は偉大なプロ野球界の先人ばかりとなる。

 その記録に追いつき、追い越す度に求められるコメントを考える作業が今は一番の〝難敵〟となっている。

「素直にうれしく思うし、これからも一本一本積み重ねていきたい」。中村剛也はこれまでも、これからもただ純粋にホームランを打ちたいだけなのだ。