巨人・中田翔内野手(33)が13日の中日戦(東京ドーム)で、プロ15年目、通算6245打席目にして初めて犠打を決めた。

 1―1の同点で迎えた4回、ポランコの内野安打、岡本和の四球で無死一、二塁とし打席を迎えた中田。ここでまさかのバントの構えを見せると、球場に集まったG党たちは大きくどよめいた。

 相手先発は竜のエース大野雄。なんとか1点が欲しい場面で、長距離砲は2球目・131キロのツーシームを上手く投手前に転がし、見事に成功。観客席からは拍手喝采が起こった。その後は続く大城の二ゴロの間に三走・ポランコが生還し、1点を勝ち越した。

 チームに流れを運んだ中田は、2―2の同点となった6回の攻撃で一死一塁から今度は安打を放ち、チャンスを拡大。得点には結びつかなかったものの、チームバッティングで存在感を発揮した。