巨人が10日のDeNA戦(新潟)で1―3で敗れ、今季最悪の5連敗を喫した。

 この日から一軍に昇格した中田翔が「6番・一塁」でスタメン出場して3打数2安打と気をはいた。しかし、打線につながりは生まれず、計4安打に2併殺の拙攻。初回に3点を先制され、3回に丸の内野ゴロの間に1点を返すのがやっとだった。

 3回以降のチャンスは1―3のまま進んだ7回だけだった。二死から中田がバットを折りながらも中前打で出塁。すると、次打者の大城が放った打球が右中間を破った。一走の中田は二塁ベースを回り、三塁コーチャーの元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は、腕をグルグルと回して本塁突入を指示した。しかし、結果は相手の中継プレーに阻まれてタッチアウト。G党のため息とともに攻守交代となり、スコアボードに「0」が刻まれた。

 もちろん、勝負は紙一重。走者を回すかどうかは瞬時の判断が求められる。試合後、元木ヘッドは「行けると思ったし、もう1点(を欲しかった)というのもあったし、2アウトだったからね」と説明。ただ、結果はアウトになってしまい、元木ヘッドは「でも、あれでちょっと俺も反省している」と申し訳なさそうに話していた。