立浪竜がさらなる大激震に襲われた。中日は9日夜、石川昂弥内野手(20)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 前日8日にチームで実施した定期スクリーニング検査(PCR検査)で木下拓哉捕手(30)の陽性が判明したこと受け、9日に一軍の立浪監督をはじめコーチ、選手、スタッフ、関係者計68人が再度、検査を行ったところ、石川昂も陽性と診断された。木下は9日に出場選手登録を抹消され、石川昂は10日に抹消される見込み。2人とも無症状で、現在は自主隔離している。

 高卒3年目の石川昂は開幕から全33試合に出場し、打率2割3分3厘ながら5本塁打と19打点はいずれもチームトップを誇り、打線に欠かせない存在となっている。8日の阪神戦(バンテリン)では同学年の西純から左中間へ豪快な5号ソロを突き刺して立浪監督も「(今季で)一番いいホームランでしたよね。打った瞬間という感じで。フリー打撃の練習に近いようなホームランかなと思う」と目を細めていた。

 4月27日の阪神戦(甲子園)で死球を受けた首位打者の大島も抹消中なところに加え、今回の正捕手・木下、右の大砲・石川昂の不在は〝トリプルパンチ〟で立浪竜にとってまさに弱り目にたたり目といえそうだ。