西武・山川穂高内野手(30)が8日の日本ハム戦(ベルーナ)で2本塁打を含む4打数3安打5打点の大爆発。チームの5―1の勝利に貢献し、自身が本塁打を打った試合での不敗神話を「11」に伸ばした。

 本塁打14本、31打点はリーグトップ。規定打席未満ながら打率3割7分2厘も〝隠れ1位〟と過去2年苦しんできた今年の山川の表情には迷いがない。

 ここ2年は、不調の波が来る度に打撃練習でフォームを変え〝動いて〟突破口を探してきた。

 一方では、通算444本塁打をマークする中村剛也に対して「中村さんの凄いところはどんな時でも同じことをやり続けられること」とルーティンに不動の軸を持つレジェンドに憧れを抱きながら…。

 そんな山川が考えに考え抜いた末に辿り着いた、軸足の上に尻をキメる今季の打法はここまで不動。山川は「(1月の自主トレから)5カ月間同じことができている。これはボクの人生の中でないこと。ここからどんだけ打てない時が来ても、残り5カ月また同じことを繰り返していきたい」と苦悩の末に辿り着いた打法に大きな手応えを感じている。

 辻発彦監督(63)は「(2発は)ひと振りで仕留めているわけだからね。ヒットも打ってるし、自信を持って打席に立って、力まないで打てているのがいいと思う。去年もそうだし悪い時はやっぱり強く振りたいとか、余計な所に力が入って自分のスイングができなかった。今年は力が抜けた中で、きっちりとコンパクトに振れていることが打率にも本塁打にもつながっていると思う」と分析。頼もしい主砲の本格復調に目を細めていた。