オリックスがトンネルから抜け出せない。8日の楽天戦(京セラ)は1―1で迎えた延長10回、黒木が島内に痛恨のソロ弾を浴びて1―2と惜敗。今季4戦4勝だった延長戦を初めて落とし、中嶋監督就任以来ワーストとなる7連敗を喫した。

 投打がかみ合わない。今季初登板の竹安は粘りの投球で4回を1失点に抑え、継投策で追加点を封じた。しかし、打線がこの日も頓宮の1号ソロだけで散発4安打。9回には二死満塁とサヨナラチャンスを迎えるも頓宮が中飛に倒れ、スタンドの大きなため息を誘った。

 中嶋監督は「見たままですね。投手陣がよく頑張って投げてくれたんでね。野手はやるしかない。この頑張りにどうやったら応えられるかというところですね。見てて歯がゆいところもあるけど、やらしていくしかない。投手陣に申し訳ないと言うしかない。なんかねえ…。空回りしているわけでもないんでしょうけど、おのおの感じるところはあると思う」と表情を曇らせた。

 この日は一、二軍の計10選手の入れ替えを敢行。昇格した竹安をはじめ、7投手の継投で踏ん張ったが、またも援護に恵まれなかった。5月に入ってまだ白星がなく、28試合連続で4得点以下の深刻な貧打が続く。指揮官は「結果なんでこちらもケツ叩いていくしかない」と奮起を願い、前を向くしかなかった。