中日・大野雄大投手(33)が6日の阪神戦(バンテリン)で先発登板。9回2/3をパーフェクト投球も、29人目の打者・佐藤輝に安打を許し、ロッテ・佐々木朗に次ぐ令和2人目の快挙とはいかなかった。

 大野雄が9回まで走者を1人も許さなかった一方で、阪神先発・青柳も9回まで被安打2で無失点の快投を見せ、0―0のまま延長戦に突入。10回二死で大野雄が安打を許すも無失点。その裏に打線が青柳をようやく捉え、石川昂のサヨナラ適時打で1―0で中日が勝利した。

 大野雄の〝完全試合未遂〟にネット上では「令和の西口」「西口試合達成」「負けないでよかった。西口さんを思い出しました」と西武・西口文也投手(現西武二軍監督)をほうふつとさせる声が多く上がった。また、大野雄と西口氏が9月26日生まれということにも「これもう運命だろ」と注目が集まっている。

 西口氏といえば通算3度、ノーヒットノーラン達成まであと一歩のところで安打を許している。中でも2005年8月27日の西武―楽天戦(インボイス=現ベルーナ)では楽天のルーキー・一場との投げ合いで、0―0のまま延長戦に突入。10回一死から28人目の打者・沖原に安打を許し、史上初の延長戦で完全試合を逃した例になっている。

 西武もこの日の中日と同じく、裏の攻撃でサヨナラ勝ちを収めている。