阪神は6日の中日戦(バンテリン)に0―1でサヨナラ負け。2019年にもノーヒットノーラン(9月14日、ナゴヤドーム)を食らった大の天敵左腕・大野雄に10回二死までパーフェクト投球をされる屈辱的なシャットアウト負けを喫した。阪神のゼロ封負けは今季早くも9回目。

 阪神投手陣が奮闘すれど、貧打線がそれに応えられず僅差のゲームを落とし続ける――。開幕からドン底の最下位街道を突き進む矢野阪神を象徴するかのような惨劇だった。阪神先発の青柳は9回までを僅か101球で2安打1四球無失点に封じる〝準マダックス級〟の快投。だが、味方打線の援護が最後までなく、延長10回一死満塁で石川昂にサヨナラの中前適時打を浴び、力尽きた。

 試合後、報道陣の取材に応じた矢野監督は「(青柳を)負けさせた打線の責任。最後打たれた後『すいません』と(青柳が)謝って戻ってきたが、謝ることは何もない。バッター陣がその気持ちをどれだけ汲めるか」と10回の佐藤輝の二塁打一本のみに終わった打線へ苦言を呈した。