巨人・吉川尚輝内野手(27)が5日の広島戦(マツダ)で、ベンチ入りメンバーから外れて欠場した。

 吉川は前日4日の同戦で背部に死球を受け、担架で運ばれてそのまま交代。開幕から「1番・二塁」で出場し、チームトップとなる打率3割4分1厘をマークし、攻守で輝きを放ってきた。吉川に代わってこの日の1番には香月が入って4打数無安打、二塁では2年目の中山が8番でプロ初スタメンを果たした。

 ただ、チームはわずか1安打で敗戦。試合後、原辰徳監督(63)は吉川について「明日以降でしょうね。少し時間は必要だと思います。そんなには…とは思っておるんですが」と話した。また、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は「今日は試合も〝上がり〟で東京に帰らせて。今日いても何もできないからね」と治療を優先させるため、帰京させていたことを明らかにした。

 遊撃手の坂本は右ひざにじん帯損傷のケガを負ってすでに登録抹消。正二遊間コンビがそろって離脱となれば、ますます苦しくなってしまうが、首脳陣は吉川の状態を慎重に見極めていく。