巨人が5日の広島戦(マツダ)でわずか1安打に封じられ、0―3の完封リレーを許した。

 得点できなかったばかりか、「H」ランプを点灯させられたのも一度きりだった。中でも大苦戦したのは、この日が来日初登板で初先発となった相手の新助っ人のアンダーソンだ。150キロ超の直球に押し込まれ、スライダーなどの変化球で緩急をつけられた。5回まで完全投球を許し、ようやくヒットを放ったのは6回の先頭打者の大城だった。

 だが、この一打も突破口を開くには至らず、〝初物〟を相手に7回まで7三振を喫し、来日初勝利も献上した。原辰徳監督(63)は「いい投手戦だったけどね。こっちが0点じゃイカンね。(アンダーソンを)これから分析していく必要はあるでしょう」と言葉をのみ込んだ。

 元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)は「いいピッチングをされたね。高めの勢いのある球に手を出し過ぎたね」としつつ「初めて(の対戦)だったし、打席に立ってのボールを見られていないから。思った以上に良かったなと。次当たる時は対策していかなきゃいけないね」と戒めた。

 誰が相手でも必ず訪れる初対戦。今回は出合い頭で完敗を喫したが、どんな戦略で攻略してみせるのか見ものとなりそうだ。