楽天が4日の日本ハム戦(札幌ドーム)に5―1と勝利し6連勝。先発した18年目、涌井秀章投手(35)は5安打1失点完投でハーラートップタイの3勝目を挙げた。

 3回に味方打線の4連打などでもらった4点があれば十分だった。6回無死三塁のピンチでも冷静さを失わず後続を投ゴロ、投ゴロ、三邪飛と打ち取り三走・万波をキャンバスにクギ付けにした。

 許した失点はヌニエスの1号ソロによる1点のみ。最後はそのヌニエスを150キロストレートで空振り三振に仕留め試合を締めくくった。

 2年ぶりの完投勝利をマークした涌井は「自分の思った通りの投球フォームで思った以上に球を操れていた。疲れましたけど楽しかったです。昨日、田中がすごいピッチングを見せてくれたので、若い頃投げていたような気持ちになった。自分も続けてよかったです」と刺激をくれた後輩に感謝した。

 その上で6連勝中のチーム状態に「すごくいいと思います。全体的にすごく明るく楽しく、そして競争の中でやれていると思うので非常にいいチームになって来たと思います」と9年ぶりの優勝に手応えを語っていた。