ソフトバンクは2日、フレディ・ガルビス内野手(32)の出場選手登録を抹消した。今季から加入した新助っ人は、ここまで22試合に出場して打率1割2分9厘(70打数9安打)、1本塁打、4打点と開幕から大苦戦。辛抱強く見守ってきた藤本博史監督(58)ら首脳陣が、ようやく二軍再調整の決断を下した。
2日、ペイペイドームでの投手指名練習を見守った森ヘッドコーチは「藤本監督も苦渋の判断だった。このまま出たり出なかったりするとモチベーションの問題もあるし、調子もなかなか上がってこないんじゃないかというところがあった。最後の最後で監督が判断して『一度、二軍でしっかりと打席数をもらって、小久保(二軍)監督のもとでしっかりともう一度試合勘を戻して帰ってきてくれ』と監督が昨日、ガルビスに話をした」と明かした。
メジャー通算109発を誇るガルビスは実力を秘めながらも、日本特有の攻めに苦しんでドツボにはまっていたのは確か。首脳陣は大物助っ人の心情を察しつつ、辛抱強く復調を待ち続けた。すでにライバル球団との対戦がホームとビジターでひと回りしている段階。2年総額8億円超(推定)で加わった新戦力だけに、今後を見据えて本人にとっても球団にとっても「最善」と判断した形だ。
現在チームは柳町ら若手野手が奮闘中。ガルビスに代わって、期待のロマン砲・リチャード内野手(22)が昇格する見込みで「世代交代」の勢いが増すかも注目だ。