巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(54)が30日の阪神戦(東京ドーム)で、2回1/3を投げて2失点だった畠世周投手(27)の出場選手登録を抹消する方針を示した。

 畠が登板したのは2番手の今村が残した7回二死満塁の場面で、相手打者は4番・大山。2球で2ストライクと追い込みながら4球連続ボールで押し出し四球となり、続く糸井に中前へ2点適時打を浴びた。回をまたぎ、8回のマウンドに立った畠は一死後に梅野へ四球を与え、元同僚の山本に阪神移籍後初アーチとなる2ランを叩き込まれてしまった。9回こそ無失点で抑えたが、先頭打者に四球を与える苦しい内容だった。

 畠は開幕一軍をつかみ、ワンポイントや回またぎなど、さまざまな役割をこなしてきたが、桑田コーチは今季の右腕をこう評した。

「今年はちょっと球威、スピード、彼の持ち味である150キロのストレートというのがなかなか出なくて、どうしたのかなと。話をしながらここまでやってきたのですけど、今日は最終回は140キロぐらいになってしまったので、一度抹消してもう一度体調面とかを含めてまた一からやり直すという形にしようと思います」

 この日が15試合目の登板だった畠の直球の最速は146キロで、9回は140キロの直球もあった。防御率も3・94となった右腕は月替わりとともに、立て直しに入る。