1球に泣いたーー。中日・高橋宏斗投手(19)が29日の広島戦(バンテリン)に先発し、8奪三振で5回4安打1失点と力投を見せたが、今季2敗目を喫した。

 4回まで3安打で無失点投球。しかし、0ー0の5回二死から中京大中京高の11学年先輩・堂林から3ボール1ストライクから甘く真ん中へ入った直球を左翼スタンド中段まで運ばれ、これが痛恨の先制&決勝弾となってしまった。

 痛恨の一発を浴びた高卒2年目右腕は「今日は比較的、真っすぐがシュート回転して多少バラつきがあったので調子が良くなかった。堂林さんのホームランは(捕手が)外角の構えで中へ入っていって強いボールではなかった。あの1球はカウントを悪くした時点で打たれて当然の結果と思う」と悔しがった。

 立浪監督は「(堂林に)二死で3ボール1ストライクから真っすぐを打たれたが、これを次に生かしてほしい。あのカウントだったら真っすぐを待つし、そこで甘かったら長打になる打者にああやって打たれることを教訓にしてほしい。そこでのコントロール精度を、最悪打たれてもヒットというふうになっていかないと、本当にもったいない。しっかり反省材料にして、次頑張ってくれればいい。高橋には何も言うことはない」と話した。