巨人のエース・菅野智之投手(33)が30日にも出場選手登録を抹消されることになった。

 右腕は今季最短となる3回2失点で降板となり、チームは2―3で敗れて自身も今季3敗目を喫した。直球は走らず、ボール球が先行する苦しい内容。試合後、原辰徳監督(63)は降板理由について「正常ではなかったですね」としたが、投手部門の責任者でもある桑田真澄投手チーフコーチ(54)はキッパリとこう話した。

「結論から言いますと、抹消します。(右)ヒジの違和感があるとのことで、去年のこともあるので早め早めに対処していかないとということで、一度抹消を決めました。痛みとか故障ではなくて、違和感があるということなので。シーズンに入ったばかりなので、大事に至らないようにするためにも一度抹消しようということですね」

 異変はいつからあったのか。試合前は特に変化を感じることはなかったという。桑田コーチは「ブルペンとかで見ている時は非常に状態が良く見えた」そうだが「ちょっとスピードが出ていなかったので心配していたんですよね。僕が知ったのは試合中なんですけど。プレーボールして2、3球してからおかしいなと感じて、(初回の投球が終わり)ベンチに帰ってきた時に話を聞いた」という。

 昨季の菅野は故障などで4度の登録抹消。大黒柱を欠き、投手陣の台所事情が苦しくなったことがV逸の一因にもなった。今回の早期降板が長期離脱を防ぐ〝最善の一手〟となるのか…。いずれにせよ、まずはコンディションを万全にすることが求められる。