元プロ野球選手の清原和博氏(54)が28日、自身のユーチューブチャンネルで動画を公開。ロッテ・佐々木朗希投手(20)と白井一行審判(44)との間で起こった騒動について自身の見解を語った。

 騒動が起こったのは24日のオリックス(京セラ)の2回二死一塁の場面。佐々木朗が2ストライクから外角に投じた直球がボールと判定され、マウンドから2、3歩前へ歩いたところ、球審を務めた白井審判が詰め寄るという一幕があった。これが大々的に報じられ、今なお物議をかもしている。

 清原氏は「これはたぶんあの1球だけの問題じゃなかったと思うんですよ。何球かあったはずなんですよ。それで佐々木投手が不服な顔したと思うんですよ。1球だけで審判あんなことしないです」と持論を展開。佐々木朗が何度かしぐさを見せたことで「堪忍袋の緒が切れて(詰め寄った)」と推測した。

 自身は現役23年間で審判に文句を言い退場になったことがないという清原氏。現役時代は練習中に審判とよく会話を交わしたエピソードを明かし、「審判を味方につけて」打席に立っていたという。

 清原氏は「今は審判の方、大変だと思いますよ。リクエストとかあって。審判としての威厳がなくなってきてるんじゃないですか」とコメント。「審判も人間なんで佐々木選手に風が吹いてるんで。あの人もベテランでしょ。イラッとしたんですかね」とした。

 佐々木朗には「選手たちは佐々木くんもそうですけど、ベテランピッチャーに審判の特徴を聞くとか」とアドバイスした。

 その上で「今回はあまり審判の人を責めないでください。人間ですから。必死でやってるんですから」と気づかい、「やっぱり王さんが言われたように野球は喧嘩だと。そこで起こりうることはそれも野球なんで」と持論を語った。