中日・石川昂弥内野手(20)が待望の甲子園初アーチを放った。

 28日の阪神戦(甲子園)に「7番・三塁」で先発出場。0ー0で迎えた2回一死一塁で相手先発・秋山の初球、甘く入った125キロスライダーをフルスイング。打球はグングンと伸びて左翼スタンドへ突き刺さる先制の4号2ランとなった。

 会心の当たりに「打ったボールはスライダーです。良い感覚で打つことができました」と自画自賛し「(先発の)大野(雄)さんに先取点をプレゼントできてうれしい」と喜んだ。

 高卒3年目の大砲候補は、甲子園では13打席目にして初安打が初本塁打となった。東邦高時代の2019年選抜では3本塁打、9打点とけん引してチームを優勝に導いた。実に19年4月3日決勝戦で習志野相手に2本塁打をマークして以来、甲子園で1121日ぶりのアーチ。久しぶりに笑顔で聖地のダイヤモンドを1周し、ベンチでナインから祝福を受けた。