
ソフトバンク・又吉克樹投手(31)が26日の西武戦(ペイペイ)で、史上9人目の通算150ホールドを達成した。
3―0でリードした8回から4番手で登板。先頭に四球を出したが、後続を断ち、3人で抑えた。これで開幕から12試合に投げて、いまだ防御率は0・00。今季からFA加入した右腕が抜群の安定感で、チームを支えている。
独立リーグの四国IL・香川から2013年ドラフトで中日から2位指名を受けてプロ入り。これまで400試合以上に投げてきた鉄腕は「関わってきた人たちにお礼を言いたい」と感謝の言葉を述べた。
チームとリーグが変わっても「便利屋」の精神を失わず、身を粉にして働いている。ここまで一度も崩れることなく、投げればゲームを落ち着かせる存在感は数字以上の貢献度がある。
それでも慢心は一切なく、それどころか今後直面するであろう難局をすでに見据えている。「前半戦はまだデータがないので。データが集まってきた上で、どうやって成績を残すかっていうのを今から考えて準備しておきたい」。
このままパ・リーグのライバルたちが黙っているとは思っていない。生き馬の目を抜く世界を知っているからこそ逆襲に備え、返り討ちにする術をすでに練り始めている。
「喜ぶのは(シーズンが)全部が終わってからにしたい」。捲土重来を期す常勝軍団に迎え入れられた又吉。FA戦士としての矜持と覚悟が、しっかりと備わっている。
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