阪神は22日のヤクルト戦(神宮)に6―0で完勝。でエース・青柳晃洋投手(27)が2019年4月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の完封勝利で今季2勝目あげた。

 前回登板でもチームの連敗を「6」で止めていた右腕は、この日も試合前まで「4」まで延びていた〝連敗ストッパー〟を託されてのマウンド。そんな中で「これだけファンの方が来てくれている。絶対に勝とうと思っていた」と初回の二死満塁のピンチを脱すると、一気にペースを掴んだ。

 左打者6人を並べた燕打線にも動じず、ツーシーム、スライダーのコンビネーションを軸にゴロアウト17と持ち味を量産。9回124球を投げ、被安打3と文句なしの投球だった。

 開幕投手が内定しながら不運にもコロナ感染により出遅れた青柳だが、復帰後は昨季13勝を挙げた実力に違わぬ、充実ぶり。チーム4勝のうち2勝を挙げる「エース」の貫禄だ。

 今季ビジター初勝利に貢献した右腕は「報道でいっぱいそういうのは見ていた。何とか勝っていい流れを作りたいと思っていた。チームは苦しいけど、これだけ声援をもらえると選手は頑張れる」と話し、試合後は三塁・左翼からの虎党から大喝采を受けていた。