2カード連続の負け越しで首位・楽天との差が1・5ゲームに広がった。ソフトバンクが22日のオリックス戦(京セラ)に2―3でサヨナラ負け。9回に完封目前だった千賀が同点に追いつかれ、延長11回にモイネロが痛打を浴びた。

 気になるのが左肩腱板炎により登録を抹消されている主砲・柳田悠岐外野手(33)の復帰Xデーだ。スタメンから外れて以降、チームは4勝7敗1分け。打線の迫力不足は否めず、マークが集中する4番・グラシアルも本調子ではない。やはり主砲の穴は大きい。存在感の大きさを目の当たりにしている。

 もっとも、藤本監督は「実戦で打席に立って感覚をつかんでから来たほうが柳田のためになる」とあせっていない。当初は26日~28日のウエスタン・広島戦(由宇)での出場も検討されていたとのことだが現状でオール雨模様。そのため早まる形で22日の独立リーグ・徳島との三軍戦(タマスタ筑後)でDHで実戦復帰することが決まったものの、あくまでも痛みがなくなったことによるものだ。

「柳田も過去に故障を経験していて、自分の体のことは分かっている。責任感の強い選手だけにあせりはあるだろうけど、そこで無理をおしてということはない。何より藤本監督もシーズンを長いスパンで考えている。行けるなら行けるで早い方がいいけど、無理させてまでということは選択肢にない」(球団関係者)

 最短復帰として見えてきたのが26日の西武戦(ペイペイ)。ただ、指揮官は「また話し合ってから」と話すにとどめた。チーム状況は苦しいが〝最速、万全〟で復帰させる構えだ。