オリックス・宮城大弥投手が20日のソフトバンク戦(京セラ)で今季初勝利を上げた。7回を4安打1失点に抑え、ゲームセットの瞬間には飛び上がって喜んだ。4試合目でつかんだ白星に「なかなか勝てない時期が続いてやっと勝てたのでうれしい。リラックスして自分の投球ができるよう意識した。点をもらった後に0に抑えることができてこれからの自信につながる」と胸を張った。

 初回に今宮に一発を浴びたが、その後は落ち着き、すべてのイニングで先頭打者の出塁を許さなかった。「できたら0がいいんですけど、最近は最少失点という考え方ができている。取られた後をどう立ち直るかを課題としてやっていた。それが結果に出てよかった。目先のことしか考えれない時期があったので、久しぶりに(捕手の)頓宮さんのおかげで大胆さが出たかなと思う」と成長を見せることができた。

 10日のロッテ戦で同級生の佐々木朗と投げ合い、感じる部分もあった。「本当の理想の投球を彼がしている。僕もそこは目指したいけど、今のままじゃ全然手の届かないところにいる。もっと練習して、できたらそういう投球をしたい。まずはチームが一番なのでチームが勝つこと」と気持ちを新たにした。

 中嶋監督も「テンポよく、自分のボールで攻めた。高さ、コースと思い切った投球だった」と20歳の左腕をほめた。