首位攻防戦となった19日の広島戦(東京ドーム)を3―1で制し、巨人が首位に浮上。原辰徳監督(63)は名手に最敬礼だった。

 キャプテン坂本が3回に先制3号ソロを放てば先発・戸郷が8回122球1失点で今季3勝目。ドラ1守護神・大勢が10セーブ目を挙げた。

 指揮官は「8回を1点で抑えたっていうのはね、良かった」と戸郷をほめると、大勢には「まだまだスタートしたばかりという気持ちで、ひたむきにやることが非常に大事」と、言葉をかけた。

 そんな中。原監督は「まあ(吉川)尚輝の守備も、しっかり守備、守ったという点においてはね、良かったと思いますね」と、二塁・吉川の守備に言及。4回一死で小園の当たりをジャンピングキャッチ。5回一死の中継プレーで三塁刺殺。7回一死一、三塁では走者にタッチし自ら一塁を踏む〝ひとり併殺〟と躍動した。

「よく1点で守り切ったなと。それは守備力というものも非常に良かったんじゃないかと思いますね。頭脳的なダブルプレー」と指揮官はニッコリ。吉川は「必死のプレーだった。戸郷がいいピッチングをしていたので、守備で流れを切ることができて、良かったです」と胸をなでおろした。