阪神は15日の巨人戦(甲子園)に4―1で逆転勝利し、今季待望の2勝目をゲット。戦線に復帰したエース・青柳による8回1失点の力投に加え、若き主砲・佐藤輝も決勝の4号2ランをマーク。久々に投打がかみ合った快勝とありSNS上では「矢野さん」、「矢野監督の笑顔」、「阪神優勝」などの阪神関連ワードが多数トレンド入りした。

 やっとシーズン2勝目とはいえ、虎党にとっては慶賀すべき一日。だが、阪神の勝利を祝福する声とともに、この日もSNS上には、甲子園の阪神ファンたちの「観戦マナー」の悪さを指摘する声が多々挙げられていたことも事実だ。

 特に問題視されているのが新型コロナウイルス感染防止の観点から、禁じられている声出し行為について。この日、球場には3万4153人のファンが足を運んだが、右翼席を中心に熱狂的な歓声が阪神ファンサイドから多く出ていたことはテレビ等を通してお茶の間にも広く伝わってしまった。球団、球場側もビジョン映像、球場内アナウンスを通して何度も観戦マナー遵守を呼びかけたが、残念ながらその効果は薄い。

 6日のDeNA戦(甲子園)でも、一部のファンが試合中にスマホのライトを一斉点灯させて、「試合進行の妨げになる」と判断した審判団から、球場アナウンスを通し注意されたばかり。「声出し禁止なのにあと一人、あと一球コールは本当に不快」「佐々木朗希が完全試合を達成した時もロッテファンはガマンしたのに」「うれしい気持ちは分かるけど、それでも酷い」と多くの〝苦言〟がネット上にはあふれかえった。