最年長勝利の世界記録を目指す中日のレジェンド左腕・山本昌投手(49)が18日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)に復帰登板した。

 今年3月3日の教育リーグ・ソフトバンク戦(ナゴヤ)で1球投げただけで右ひざを痛めて降板して以来、3か月以上かけての先発マウンド。梅野、新井良ら一軍メンバー8人がスタメンに名を連ねた阪神に、初回は先頭の俊介にいきなり右翼線二塁打を許したものの、続く大和、北條を三ゴロ、新井良を右飛に抑えた。

 2回は先頭の江越に左中間への本塁打を許し、初失点。なおも梅野の右前打で無死一塁としたが、後続を3人で抑えた。

 結果は2回、打者9人に投げて3被安打、1失点。登板前は「投げる時は不安。もうケガをしたくないという気持ちの方が大きい」と話していた山本昌だが、試運転の登板としては上々のできだった。

 山本昌のコメント=「課題のストライクが入るか心配だったけどうまくは投げれた。自分なりに久しぶりだったので楽しめた。初球から振ってくる打者(江越)に簡単に入ったのはきゅう覚が足りなかったね。気を抜いたわけじゃないけどあそこは丁寧に入りたかった。次回はこの遠征中に投げたい。夏場は自分でも強いと思っているんで、早く状態を上げて一軍に呼んでもらえるよう頑張りたい。(50歳の)誕生日(8月11日)までまだ1か月半ある。それまで何とか形にしていきたい」