エースは再び好投でチームを鼓舞できるか―。阪神・西勇輝投手(31)が、きょう12日の中日戦(バンテリン)へむけ、11日の投手練習で最終調整した。

 11日現在、チームは1勝12敗1分けと苦しい状況が続いているが、唯一の1勝を挙げたのが5日の西勇の完封勝利。ここまで2試合で15回3分の2を投げ、失点はわずか「1」と投手陣で現在、随一の安定感を誇る男への期待は、限りなく高いが、本人は「まだ2試合だからね。明日も自分の仕事をやり切るだけと思っている」あくまで自然体を貫いている。

 当日は中日の左腕エース・大野雄大(33)とのマッチアップとなるが「否定的に入ったらしんどいと思うので」と相手投手との戦いではないことを強調。「この1試合しかないとなれば、先制点を与えないようにとか、何とか0に抑えたいという言葉が出てくるんですけど、この1試合にかけるというよりも、自分の仕事。自分のできる限りのことをするだけ」と、あくまで目の前の打者を打ち取ることに集中していく。