阪神・ジョー・ガンケル投手が10日の広島戦(甲子園)に先発登板。7回を3安打1失点に抑える快投を披露したが、味方打線から1点の援護も受けることができず、2敗目を喫した。

 今季初登板となった前回の巨人戦(3日、東京ドーム)では4回5安打4四球4失点と低調な内容に終わったが、この日は身上とする制球が冴えを見せ、テンポよく鯉打線を料理。「カウントにも苦しむことなくゲームを進めることができた。チームに勝つチャンスを与えるのが先発の仕事。前回はできませんでしたが今回はできたのかなと思う」と右腕は振り返った。

 出色の快投だったからこそ、打線からの援護を受けられなかったことが悔やまれる。だがガンケルは「波のない安定した成績を残したい。毎日できることをしっかりして自分の仕事ができるよう心がけたい」とし、チームに恨み言は一切言わず視線を前に向けた。