西武が8日のソフトバンク戦(ベルーナ)に1―8と惨敗し、2年ぶり7連敗。借金は4となった。札幌、千葉、仙台と続いた連敗は本拠地に帰っても止まる気配がない。

 相手先発は千賀とあって、そうそう得点は見込めない。しかし、先発の高橋光が1―1で迎えた4回、こらえきれずに4失点。辻監督は「ソフトバンク打線が追い込まれてからの変化球に対処しようとしている中で変化球が甘く入って打たれた。そこで真っすぐに自信があれば、真っすぐで行ってもよかった。投げっぷりというところがちょっと気になる」と高橋光の投球に注文をつけた。

 指揮官は「下で故障した投手も投げ始めてきているし、ひとつ勝ったら流れも変わってくると思う。結果が出ないだけで選手は一生懸命やっている。まだまだ先がある。今までやってきたことをあきらめず最後まで(やり続ける)。結果だからね、勝ち負けは」と強引に前を向いた。

 ただ、前年最下位からの逆襲Vをもくろんだ西武にとっては、自信を持って臨んだシーズンだった。当初から「トライアウトシーズン」を宣言した新庄ファイターズと比べると、ある意味現状は深刻だ。

 森、山川を故障で欠いて打線がつながらないとはいえ、ソフトバンクも同様に栗原、柳田の主軸2人を欠いている。チームの戦力層の厚さ、成熟度、有事への対処のすべてで後手を踏んでいる感のある西武だ。