レッズ退団で注目集まる ソフトバンクの〝秋山獲り〟はあるのか

2022年04月07日 05時15分

米・レッズから自由契約となった秋山(ロイター=USA TODAY Sports)
米・レッズから自由契約となった秋山(ロイター=USA TODAY Sports)

 果たして鷹の動きは――。NPBのシーズン最多安打記録保持者でもある秋山翔吾外野手(33)が米・レッズから自由契約となったことを受けて国内球団があわただしくなってきた。ソフトバンクの三笠杉彦GMは「コメントすることはありませんが状況は見守っています」と話すにとどめた。

 チームとしては世代交代がテーマ。二軍監督から昇格した藤本監督のもとでチーム内の競争は好循環を生み、ここまで8勝1敗の好スタートを切っている。秋山の守備位置となることが想定されるセンターは〝競争枠〟でもあり、ここまでの9試合で上林、佐藤直、牧原大、真砂が守っている。主将・柳田と同学年の秋山の獲得は流れに逆行するとも言える。

 ただ、その一方で4位からのV奪回が最重要課題。球団として「育てるから負けてもいい」は許されない。昨季全試合出場で今季も不動の中軸として期待されていた栗原陵矢外野手(25)が左ヒザ前十字靱帯断裂などにより長期離脱は避けられない状況。復帰の見通しは立っておらず主力は〝1減〟となっている。

 また、ソフトバンクがFA補強に二の足を踏む理由にもなる人的補償をともなわないメリットも大きい。以前、後藤球団社長はメジャー帰りの選手に関しては「全員、スタディ(調査)の対象」とも話しており、2012年からの6年間で岡島、五十嵐、松坂、和田、川崎と5選手を獲得している過去もある。球団内でも「ゼロではない」との見方がもっぱらだ。

 かつてソフトバンクは2010年のドラフトで秋山の2位指名を検討していた。会議の席上で王球団会長の鶴の一声で柳田に方針転換した逸話も広く知られている。米国にこだわるか日本球界復帰か。まずは「見守る」との言葉通りに秋山の決断を注視することになりそうだ。

関連タグ: