見たいぞ!ミスター張りの「ビッグ怒ス」! あと新庄監督に必要なのは勝負への執着心だ

2022年04月05日 14時01分

日本ハムの新庄剛志監督(東スポWeb)
日本ハムの新庄剛志監督(東スポWeb)

 

【赤坂英一 赤ペン!!】 開幕して3カード、9試合を消化し、1勝8敗と最下位に沈みっぱなしの日本ハム。さすがに、ここにきて球界OB評論家諸氏からはBIGBOSSに対して疑問と批判の声が上がり始めた。

 3日朝の「サンデーモーニング」(TBS系)では、落合博満氏が新庄監督について「何を考えているのか皆目見当がつかないです」。中畑清氏も新庄発言に対し「(負けても)楽しめばいいとか、監督として言っていい内容かな。勝たなきゃいけないと強調していかないと」と苦言を呈している。

 中畑氏、落合氏はともに巨人・長嶋監督の下でプレーした経験を持つ。私は昨年11月17日付の小欄で、その長嶋監督と新庄監督は似ている、と書いた。何よりもファン第一の姿勢。そのための演出とマスコミへのサービスぶり。選手にダイエットを熱心に勧めていたところもそっくりだ。

 今年の日本ハムが戦力不足であることも、監督就任1年目の1975年の長嶋監督との共通点。開幕早々最下位になればまた重なる部分が増えると危惧していたら、本当にそうなってしまった。

「中畑さん、落合さんの言う通り、もう新庄監督は楽しければいいと言ってる場合じゃない」と、彼らと同世代の巨人OBもこう指摘するのだ。

「昔の長嶋さんは、負けたら怒りや悔しさをむき出しにしていた。いろんなものを蹴飛ばしたり、投げつけたりするものだから、うっかりそばにも寄れないほどだったよ。でも、だから選手たちも勝たなきゃいけない、と思ったんだ。新庄監督もそういう勝負への執着心を出していかないと」

 例えば、甲子園で試合中のこと。当時、ベンチ裏にはドラム缶を半分に切った火鉢があり、長嶋監督はよくこれをガン!と蹴倒していた。何度も蹴るものだからしばしば足首を捻挫。壊されたドラム缶火鉢の代金は、あとで球団がひそかに弁償していたという。

 長嶋監督は移動バスのカーテンを引き千切り、カーテンレールごとぶっ壊したこともある。バスに乗った直後、窓越しにカメラマンにフラッシュをたかれ、思い切りカーテンを引っ張るとガシャーン!という大きな音がして、カーテンレールごと落下。後ろに座っていた杉下茂氏、高橋善正氏を大いに驚かせた。

 新庄監督も、たまにはかつての長嶋さんのように悔しさをむき出しにしてみたらどうだろう。BIGBOSSが“じだんだパフォーマンス”を見せたら、結構ファンにもウケると思うのだが。

 ☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。日本文藝家協会会員。最近、Yahoo!ニュース公式コメンテーターに就任。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」「プロ野球二軍監督」(講談社)など著作が電子書籍で発売中。「失われた甲子園」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に「すごい!広島カープ」「2番打者論」(PHP研究所)など。

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